Coruri KARUIZAWA(コルリかるいざわ)は2009年に軽井沢に開いた小さな菓子店です。コルリは、軽井沢で運が良ければみつけることのできる、蒼い翼をもった青い鳥です。
2020年7月9日木曜日
とっておきの軽井沢ステイのためのとっておきコルリスイーツ
軽井沢の約1週間のステイに、ゴルフをなさりながら、ご滞在中のおやつを、オーダーいただいたご紹介を続けさせていただいています。
テーマをくださるお客さまのリクエストは、今回も同じように「ねことゴルフ」です。
そこに、旬の信州素材で、お客さまのお名前にある「杏」と、ちょうどご滞在中にむかえられる七夕をテーマにあわせて、スイーツをお作りしました。
とっておきの軽井沢ステイのために、コルリスイーツもとっておきです。
コルリスイーツとしてご紹介したことのない、あんずを使ったお菓子を、お添えしています。
星形の器に仕込んだデザートも、実はとっておきです。
さわやかなかんきつの香りがするムース、シャンティの上に、あんずや星、ねことともにかざっている半球のドームがふたつあります。
ひとつはショコラですが、もうひとつは、ババ(サバラン)です。
ババは、イーストを使ったパン生地に、シロップをじゅわっとしみこませたものです。
ムースやシャンティをあわせて一緒にめしあがると、アントルメのサバランのようになります。
ババは、あんずのシロップをたっぷり含んでいます。
コンポートのあんずとともに、季節のデザートに、なっています。
あんずのシロップを使うババのレシピを思い出しました。
やはりまた、そう、ロシアのお菓子のレシピです。
調べてみると、ババはルーマニアが発祥で、そこからロシアやフランスへ渡ったと、読んだ本にありました。
ロシアのお菓子という、ババのルセットを試作しました。
あわせて、コルリの店ができる前にかかわった職場で作っていたレシピも、掘り起こしてみました。
ファオグラのソテのおふとんにするブリオッシュを、焼いていました。
あの生地をババにしたら、どうでしょう。
イタリアのレシピのババ。
あれと、あれと。
4種類の生地を、焼いて、あんずのシロップをあわせてみました。
今回のデザートにのせたのは、たたき台をもうひとひねり、してみたオリジナルになっています。
とっておきのオーダースイーツをお作りしながら、ロシアのお菓子のレシピを、たどることになりました。
ロシアは、乗り継ぎの空港しか、知りません。
コルリは、日本やアジア、そしてロシアの南東部で、生息、繁殖するといいます。
コルリは、ロシアを知っています。
軽井沢で12年めの営業をはじめさせていただいているコルリのコンセプトは、青い鳥のコルリです。
渡り鳥のコルリは、ぽろりと落ちたお菓子のかけらを、ついばんで、世界中のおいしいお菓子を知っています。
軽井沢にやってきた店主は、コルリが世界中で出合ったおいしいお菓子を、作っています。
オーダースイーツの機会をいただいて、また別の物語を思い起こさせていただいています。
物語はまた、別の機会に、ご紹介させていただきたいです。
もう一日、お休みをいただきます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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