2024年12月30日月曜日

マカロン屋の年越すこと



ことしが終わろうとしています。
マカロンは、きなこを使ったものです。

コルリの店で、ときどき和素材のマカロンと称して、ご紹介していたなかに、きなこのものがありました。


和素材として使ったものは、アーモンドプードルのかわりに、そば粉、さらしあんの素のあずきの粉、米粉、ごま、おからでも、マカロンができました。
味わいはもちろんですが、食感がまったく異なり、製作も楽しめるものでした。
ただ、きなこだけがどうしても、きなこ100パーセントだと、おいしくいただけるものができませんでした。

きなこで作るお菓子は、香ばしくてとてもおいしいはず。
スノーボール(コルリの店では「コルリコロコロ」でした)は、それなりにできるのですが、マカロンは課題のままでした。
アーモンドプードルと粉糖のタンプルタンのアーモンドの一部をきなこにおきかえるかたちで、半分ぐらい、7割ぐらい。
それから、アーモンドではなく、ヘーゼルナッツの粉ときなこをあわせて。
それから、ココアを加えたもの。
そしてもう一度、きなこ100パーセント。

いくつか配合をかえて、焼いてみました。

う~む。
マカロン生地、それからサンドのクリームにもマカロンを使ってゆくとして。

きなこのマカロンの課題は、また年を越えての持ち越しになりそうです。
でもきっと、おいしいものが、できてゆくと思います。



 

内輪事になりますが、日記として。

きょう12月30日は、近しい存在の命日です。
ことしもまた、きょうがきました。
そしてきょうはまた、年を越えてまた、やってきます。

2024年12月24日火曜日

マカロン屋のクリスマスケーキのあるクリスマス






もみの木、的な、ツリー型なかんじのケーキがことしのクリスマスケーキです。

コルリの店がないので、お客さまに、ではなくて、自分が作りたくなった、食べてみたいケーキです。

緑は抹茶です。ピスタチオも迷ったのですが、どうしても相性を味わってみたかった抹茶にしました。

マカロンとともに飾ったのは、シャインマスカットです。
さまざまな場所で、いまはいちごが並んでいる場所には、シャインマスカットが並べられていました。
ことしも、本当にもてはやされたシャインマスカット。

ケーキなどにしてしまうにはもったいないほどの素材ですが、タルトやマカロン、和菓子にも使われているものがありました。

そのなかに、抹茶の生地にクリーム、シャインマスカットをあわせてゆくシューや生どら、パフェがありました。
シャインマスカットに抹茶・・・色あいだけでなく、合う味なのでしょうか。

ケーキの土台は、ミルクレープです。
抹茶のクレープに、抹茶と緑茶を出した牛乳で炊いたパティシエールを作りました。

クリスマスケーキ。
バタークリームを使ったノスタルジックなケーキ、それからブッシュドノエルになったモンブラン。結局ミルクレープになりましたが、サンドしてゆくクリームは、バターを使いました。
クリームとともに、シャインマスカットをサンドして、重ねてゆきました。

クリスマスケーキのあるクリスマスイブをむかえています。
昨年は病院で。
でも病院食の昼食トレーに、小さな解凍ケーキがありました。

ことしのクリスマスケーキは、思い出になるでしょうか。


 

2024年12月21日土曜日

主役


ことしの冬至は21日、なのだそうです。

冬至の主役はゆずとかぼちゃ・・・


3種類のかぼちゃを比べる機会にしたいと思います。

先日の、じゃがいも比べの余韻があるようですが、なるほどさすが、このかぼちゃたちはすべて、北海道産とありました。


じゃがいもたちも。

この時季のほくほくは、北海道頼り、となれば、各地でおいしくたくさん採れるさつまいもってすごいなぁと感じます。


冬至のかぼちゃ。

どのように召し上がられているのでしょう。


今夜をすぎるとまた少しずつ、日の時間がましてゆきます。

 

2024年12月17日火曜日

一週間前の「ふろねこ」


クリスマスイブが一週間前になっています。
レープクーヘンやスペキュロスの生地を使って作った「季節のおくりもの」になったツリー型とコルリバードの型で、焼きました。

焼いた生地は「ふろねこ」です。

コルリの店では、毎月ねこの日とされている22日にあわせて、ねこ派なお客さまと共有したいスイーツをご紹介していました。
その代表スイーツが、フロマージュなねこ型のサブレ、「ふろねこ」でした。

サブレ生地には自家製リコッタを織り込むのがもともとでしたが、あるとき、このフロマージュはどうだろう、からはじまって、22種類のフロマージュを使いわけた「ふろねこ」をご紹介したことがあったり、します。

ふろねこの生地でできたツリーは、クリスマスまでのおやつです。
1週間後のクリスマスはどうしましょう。
そして、ことしさいごのねこの日も、5日後にやってきます。


 

2024年12月15日日曜日

しること ばれいしょはなす


スーパーの値引きコーナーに、さまざまな色のじゃがいもがミックスになったものが、並んでいました。

はたして、もういつだったか、ブラックフライデーにかけたおすすめ品で、じゃがいもの袋詰めがあって、それがまあ、だいぶ入って¥98、税込み¥105にひかれて、購入したのですが、そのじゃがいもの袋に「北海道産キタアカリ」とシールが貼られていたのが、興味関心のきっかけのはずです。

じゃがいもは、男爵とメークインぐらいしか、知らないものですが、軽井沢のコルリの店に、いつだったか、でもそう、ちょうどクリスマスにはなっていない、これぐらいの時期です。寄ってくださった、知り合い友人のような近隣お客さまでした。
「うちで育ててみた」という、じゃがいもたちでした。
「白いじゃがいもと、黄色いじゃがいもと、ピンクとむらさきがあるから」と、土つきでまあ、よくわからないのですが、おいもをいただいたことがありました。
土をおとせば、まあ色とりどりの、でもすべて、じゃがいもだというおいもたちを、いただきました。

あのときのあれは、この・・・

検索してみると、先日のさつまいももそうでしたが、さまざまなじゃがいもたちがあることがわかりました。
そして、まあ、で?
なのかもしれませんが、じゃがいもは、なす目のなす科に属するものなのですね。

じゃがいものケーキをご紹介したこともありました。
じゃがいものケーキは、あるウェディングケーキの一部に使ったこともありました。

思い出すことごとと、新たに知ることが、またあらためての負荷になります。

 

2024年12月13日金曜日

ことはじめ そして



 12月13日は、お正月の事始めの日とされているようですが、ことしは金曜日で、きょうは13日の金曜日です。

なぜかそわそわとしてしまうのが「13日の金曜日」ですが、自分にはなんとなく、ふりかえし、見通すような日にもなっています。


13日の金曜日は、9月に続いて二度目で、ことしはこの2度。

来年は6月に、一度だけのようです。


だからなに

で?

駄話にはなりますが、でも。そうなのです。

13日の金曜日に限らず、事象はことごと、きっとこのようなものなのでしょう。


マカロン屋のクリスマスケーキは、かざりもすべてマカロンです。

2024年12月10日火曜日

二週間前

青いポインセチアがあって、思わず店に置きたくなって、店頭に置いて、でも、クリスマスを待たずに枯らしてしまったことがあります。

コルリの店があったのが軽井沢だったから、とか、言い訳はできるのかもしれませんが、やはり育てる責任を感じて、でもそれでももう一度、ポインセチアを置いてみて、またやはり枯らしてしまったことがあります。

この青いポインセチアをみたところには、少し前まで、黒いバラがありました。
ブラックフライデー記念とか・・・

ブラックフライデーもまた、さまざまな商戦戦略にのっoて、クリスマスやヴァレンタイン、近いのはハロウィンでしょうか。習慣になるのかもしれません。

さつまいもランキングの別刷り生地は、前の前の週末のものでした。今回の週末の別刷り記事は、「クリスマスの食卓」といえば、がテーマでした。

20位まで表になっていましたが、上位5位は
1→お店のケーキ
2→ローストチキン
3→シャンパン・ワイン
4→フライドチキン
5→手作りケーキ

イメージや思い出なのでしょうか。実際なのでしょうか。

クリスマスイブが2週間前になりました。


15年のコルリの店があり、その前も製菓飲食の職場にあり、自宅でクリスマスしたのはいつだったか、たどろうとしても、いつであったか確かなものがありません。

ことしのクリスマスは・・・
 

2024年12月8日日曜日

かんしょ

 


きょうではなく、いつだったか、最近の新聞別刷り版に、さつまいものランキングが出ていました。

べにあずま、べにはるか、シルクスイート、そしてそして、あらまあこんなに種類があるのかというほどの、さつまいもたちが、人気順に並んでいました。

いしやきいも~と聞こえる焼きいもやさんの声は、いつごろからか、あまり聞こえなくなって、でもかわりに、スーパー、ミニスーパーで焼き芋がつくられ、販売されている風景が。
焼き芋ができているのは、香りですぐ、わかります。

ランキングの記事をみながら、おいも、やはり好かれる素材なのだなあと、思います。

コルリの店で、そういえば、安納芋でつくってほしいと、お菓子のオーダーをいただいたことがあります。
さつまいものランキングには、お人それぞれの好みがあって、ほくほく系好きと、ねっとり系好きに大別されるようです。

おいしいさつまいも。
以前に、おいもといえば、の川越のお客さまから、さまざまな種類のさつまいもをいただいて、種別にスイートポテトを作ってみたことがありました。

そして、今回は・・・
おいしいさつまいものスイートポテトが、さらにおいしくなるかもしれない、という実験。

焼いてみたのは、干し芋で作ったスイートポテトです。
干し芋を煮て、やわらかくしてパッセして、ペーストに。
もしかしたら十分かも、と、お砂糖も入れずに仕込んでみました。

さて・・・

少し気温がさがってきて、でもまだそういう感じではないのですが、もう充分に師走で、きょうは師走の日曜日です。



2024年12月6日金曜日

かたち


ひとまずは、バラの花びらがどうなったかを、かきとめます。

赤いバラと、白いバラの花びらを炊きはじめて、中国ですごしていたのを思い出していました。

ローカルのスーパーに、そう、中華街でもみかけたものですが、小さなドライのバラの花びらがありました。
きけば、お茶を入れるときに、この花びらや、やはり乾燥の陳皮や、シナモンスティックのようなものたちを、茶葉とともに好みで入れて、マイブレンドのお茶を楽しむのだとか。
炊いているうちに、結局鍋の中身は飴になりました。
棒にからめたのは、これを紅茶のなかで混ぜてみれば、ちょっとすてきなお茶になるかも。

なにかをなにかのかたちにすることは、つくることのひとつの醍醐味であるのでしょう。

またそれを知る思い出ができています。

バラのさくところの、自分がすごした街は、近くに海があって風があり、自転車を押す坂があり、水があり、そして・・・
映画になった「マジョタク」の風景を実写化したような、すてきなところでした。
 

2024年12月5日木曜日

あるところ


公園のわきのうちに戻ってしばらくたちましたが、その前、半年ほどすごしたところがあります。

「海が近いから」

ほぼいつも強い風があり、どこへ行くにもまず、勾配の強い坂があり。
でも、神水といわれる湧き水があり、そして名、実ともにバラが咲くところでした。

コルリの店のあった軽井沢には、観光スポットになるバラ園がいくつかあって、バラがさかんな時季はイベント期間になっていました。

マカロン屋と呼んでいただいていたコルリの店のマカロンには、定番フレーバーとして、「バラ」をご紹介していました。花びらを使ってマルメラータ(ジャム)を炊いて、サンドしていました。




風と坂と水とバラのあるところで、約半年すごしましたが、その前は・・・

駄作の備忘録と申しても、思い出はできればできるほど重くなり、またそれをしたためれば、日記もかさみます。





 忘れたくないことと、忘れてはならないことが、たくさんあります。

それを編んで残しておく日記が必要かどうかはわかりません。

でも・・・
では・・・
さて・・・

2024年12月4日水曜日

公園の思い出

家は公園のわきにあります。
公園にはすべり台やブランコがあって、むかしはもう少し遊具がありましたが、いまはベンチが増えています。木々はいちょうと桜、あとの木々植物はよくわかりません。

春はさくらまつりがあって、初秋は神社のおまつりにあわせて、法被の皆さんが集うスペースができます。季節時々のうつりかわりの間に、フリーマーケットや何かどこか区の団体さんが、おまつりを催しています。

外に出ると遭遇するイベントに、不意偶然に参加してしまうと、公園の思い出が増えます。


この前、ふと通りすがりに、この公園で、集まっておられる風景に、思わず参加してしまいました。

一番人気のイベントは包丁とぎ。
おうちの包丁を、ガイドつきで研ぐことができます。

そして、モザイク。
それから、ひのきのお箸。
ワークショップがあって、またその先のテントでは、炊き出しのみなさん。

モザイクができて、お箸もできて、けずり節のひのきは「お風呂に入れたら、ひのきぶろになるかもしれないから」と、おみやげになり、そして。

「カレーも食べて行って」

公園の思い出が、ことしもまた、できました。

 皆さんの作品とは全然ちがうものができてしまいましたが、皆さんの作品の方がすてきに見えます。



「『マカロン』好きなの?」


「日記帳」が日記にならなくなってしまって、でもやはり日記帳なのですが、結局の結論は、駄作の備忘録でありそうです。

マカロン屋の季節のおくりもの

マカロン屋の季節のおくりもの、とご紹介してきたお菓子には、すべてマカロンをかざっています。

クリスマスをイメージできるような色合いのマカロンを飾ってきましたが、ことしはマーブルで、3パターン準備しました。

さて・・・・・・

ことし作った「季節のおくりもの」たちは

ヘクセンハウス
(スペキュロスの生地、レープクーヘンの生地)

リース
(スペキュロスの生地、レープクーヘンの生地)

3Dなクリスマスツリー
(スペキュロスの生地、レープクーヘンの生地)

コルリバードなオーナメント
(スペキュロスの生地、レープクーヘンの生地)

そして、シュトーレンも2種類です。

シチリアーノ
(さまざまなかんきつとピスタチオ、
アールグレイ、ベルガモット)

モンテビアンコ
(和栗、イタリアの栗をさまざまに、
自家製マジパンにも栗の粉をあわせたもの)

シュトーレンは小さなものと、さらに小さなもの。
それぞれにスペキュロス、レープクーヘンのコルリバードのオーナメントを添えました。




マカロン屋の季節のおくりもの。
コルリのお菓子を思い出してくださる方がおられましたら、おおくりしたいです。


クリスマスまで、あと3週間。
ことしはどんなクリスマスが、と思う前に、さてきょうは、どのように。


 

2024年12月3日火曜日

みなおすもの


季節のおくりもの、として、この時季にご紹介してきたお菓子を、またあらためて今年も、ご紹介しています。

コルリの店で「クリスマス市」と並べていたヘクセンハウスやオーナメントのお菓子たちは、この時季だけに毎年仕込んだ、スパイスを加えたスペキュロスの生地です。

今回はあらためて、レシピを見直して作りました。
以前はノーマル、ココアの二色が定番にしてきましたが、今年は二種類。
見直したスペキュロスの生地と、レープクーヘンです。

スペキュロスはベルギーなどの国の伝統菓子ですが、レープクーヘンはまた別のヨーロッパ伝統の生地で、はちみつを使ってねかせて仕込みます。まさにレープクーヘンというと、バターなど油脂なし、卵も使わず、大げさにいえば、粉とはちみつで練り上げるシンプルなものです。

「マカロン屋」ならではという変なこだわりもあり、見直したスペキュロスの生地、レープクーヘンの生地には、アーモンド粉を加えました。
レープクーヘンには、はちみつ、スパイスとともに、さまざまなかんきつを使ったマルメラータ(マーマレード)を合わせました。

 レープクーヘンは、かったいです。ものすごく硬いのです。でも、おいしい。アーモンド粉を加えたので、たぶんもうちょっと、おいしいです。


コルリの店もでしたが、自分のお菓子作りは、家族にとっては「ひまつぶしのおままごと」。
見直しもまた、ひまつぶしのたぐい、なのでしょう。

それでも・・・