ことし最初の月が終わろうとしています。
節々に名付けられる言葉のうんちくが、心地よく、でもなんとなく自省自戒を彷彿させられてもいて、そういう感じです。
事始め、七草のあとに、鏡開き。
切る、割るという言葉のニュアンスから、かがみ(お餅)を「ひらく」と表現したという。
なんともなんとも、そうなのです。
そして、そろそろ。
イメージをかたちにしてみたい実験も、またひとつのかたちに、してみました。
以前に、何年前だかはもう、確かではないのですが、竹炭を使った生地で、恵方巻ロールをつくりました。このときは、シフォンの生地でした。
今回は、もう少し。海苔にみえるような生地は、クレープでしょうか。
食わる竹炭の量もぐっと増やしました。
恵方巻はお寿司ですから、お米っぽさがほしい。
お米を入れるムースのルセットを思い出しました。
お米のムースは牛乳で炊いたリオレのようなものに、クレームシャンティを合わせてゆくものが多いのですが、そのときにヴァニラを入れたり、ブランマンジェのように牛乳くささを和ませる工夫があります。
ココナツを合わせるルセットを再現しようと思いましたが、ふと。
節分は、豆。
ココナツのかわりに、白あんを合わせることにしました。
そして。
なんとなく、きゅうりに見えるような、具材。
2色のキウイと、なんとなく、卵焼きのように見えるような。
我が家のオーブンで焼き時間、温度を調整し続けている、カヌレを切ってみました。
それから、赤は、そう、マカロン屋がつくるお菓子なので、やはりここに、マカロン。
どうでもよいこだわりは、自己満足ばかりなのですが・・・
ひらく、という言葉も、余興のあるものですが、巻くという言葉にもまた、よいひびきがあります。