「あの・・・前、むこうにお店がありましたよね」
不意のご来店は、見覚えのあるお顔のおふたりでした。
「2013年にここに移りましたが、12年めになりました」
「そうすると、11年・・・」
オープンした年に、何度か店にいらしてくださったお客さまのご再来でした。
「紅茶のパウンドケーキは、ありますか」
「ああ、申し訳ございません。お作りしないと」
「何日かいるので」
「では、お作りします」
オープン2009年の店では、さまざまな紅茶、お茶のパウンドケーキをご紹介していました。
アールグレイ
バラの紅茶
レモンとしょうが
ほうじ茶
緑茶とミント
季節の紅茶
そのなかで、お客さまが選ばれていたのは、アールグレイの、ベーシックなものでした。
かざりつけをした「おめかしパウンド」も、お客さまには、不要でした。
また、紅茶のシフォンケーキをおもとめくださったこともありました。
「シフォンケーキはもたないですものね」
ただ、それ以外のスイーツにはまったく、ご興味をもたれませんでした。
11年ぶりのご来店も、やはりそうでした。
マカロンも、クリスマス市のスイーツたちも、月末プリンも。
→月末プリン いちごとピスタチオ
コルリの店のお客さまは、ほかのお店に比べれば、多くありません。
でも、11年のあいだに、さまざまな出合いをさせていただいてきたこと、そして、再会をかなえてくださった感激をいただいてきたことを、感謝いたします。
またコルリを思い出してくださるのが、11年後であれば・・・
11月が終わろうとしています。
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