2025年1月31日金曜日

ひらくまく


ことし最初の月が終わろうとしています。
節々に名付けられる言葉のうんちくが、心地よく、でもなんとなく自省自戒を彷彿させられてもいて、そういう感じです。

事始め、七草のあとに、鏡開き。
切る、割るという言葉のニュアンスから、かがみ(お餅)を「ひらく」と表現したという。
なんともなんとも、そうなのです。

そして、そろそろ。

イメージをかたちにしてみたい実験も、またひとつのかたちに、してみました。

以前に、何年前だかはもう、確かではないのですが、竹炭を使った生地で、恵方巻ロールをつくりました。このときは、シフォンの生地でした。
今回は、もう少し。海苔にみえるような生地は、クレープでしょうか。

食わる竹炭の量もぐっと増やしました。

巻き込むなら・・・
恵方巻はお寿司ですから、お米っぽさがほしい。
お米を入れるムースのルセットを思い出しました。
お米のムースは牛乳で炊いたリオレのようなものに、クレームシャンティを合わせてゆくものが多いのですが、そのときにヴァニラを入れたり、ブランマンジェのように牛乳くささを和ませる工夫があります。

ココナツを合わせるルセットを再現しようと思いましたが、ふと。
節分は、豆。

ココナツのかわりに、白あんを合わせることにしました。

そして。
なんとなく、きゅうりに見えるような、具材。
2色のキウイと、なんとなく、卵焼きのように見えるような。
我が家のオーブンで焼き時間、温度を調整し続けている、カヌレを切ってみました。
それから、赤は、そう、マカロン屋がつくるお菓子なので、やはりここに、マカロン。

どうでもよいこだわりは、自己満足ばかりなのですが・・・

ひらく、という言葉も、余興のあるものですが、巻くという言葉にもまた、よいひびきがあります。
 

2025年1月22日水曜日

マカロン屋のイメージ・・・

きょうはことし最初の22日、ねこの日です。

コルリの店があったころは、軽井沢に愛犬連れの旅のお客さま、お散歩の方が多くみられたことから、犬が食べられる愛犬のおやつをお作りして、いつも店においていたことからか、あるときそれではと、ねこが食べられる、愛猫家のお客さまに向けたスイーツを、考えてみたのですが、猫は犬よりも、スイーツを食べるより、おもちゃにしてしまうような傾向があって、それでは、この毎月22日のねこの日は、猫派なお客さまが喜ばれるような日にしたいと、実践していました。

とはもはや、思い出話なのですが、ねこの日はどうしても、ああねこの日かと、いう日になっていて、でもきょうのねこの日は、そういうスイーツは、ありません。

イメージをかたちにするという、恵方巻ロールの今回の果ての姿は、イメージどころか、季節外れの変色ブッシュドノエルさながらに、なってしまいました。

切り口も、これでは「おいしそう」ではありません・・・

一応、マカロンを飾って、立春待ちではればと、雪をイメージしたかんじに、して仕上げました。


イメージとは・・・

どういうものを、イメージしているのか、という追求から、解したことは、イメージするお菓子だけではなくて、きょう、いま、そしてこれから。

自分が何をどうするのか、どうしたいのか、それからもう、自分がどのように生きるのか、生きたいのか。

そのものが、不明であって。

我が家にも愛猫がいました。
我が家で飼った唯一の猫でしたが、彼は、かんきつをいやがりました。
かんきつの果皮をおろし始めると、しばらく避難。
それももう、だいぶ前の思い出話です。


2025年1月21日火曜日

のイメージ


 1月が下旬になりました。

七草がゆの日は2週間前、ですが、そのころにはもう、早くはクリスマスケーキが終わるころには、宣伝が始まっているのが、恵方巻。
節分が近づくと、恵方巻ロールを作られるお菓子屋さんもあって、だからか、やはり気になるのか、やはりまた。
作りたくなってしまうくりかえしが、あります。

イメージをかたちにするのは難しいのですが、ではイメージとは、どのようなものか。
それももしかしたら、あいまいなもかもしれません。

ただ、どうしても介在するのが、恵方巻の、和のイメージ。
今回は、最近なかなかこだわっている、柚子とショコラの組み合わせで、でも恵方巻は基本、海苔を巻かれるから、巻く生地はココアの茶より、黒。
竹炭を加えた生地に、柚子の果皮を加えて、焼いてみました。

それから、柚子を使ったクレームシトロン、レモンカード的なクリーム。
柚子を加えたガナッシュモンテ。

個人的にはきっとおいしいケーキに、なるイメージなのですが・・・

2025年1月10日金曜日

スペシャル

 


あすから3連休。
ご依頼いただいたヴァイオリンのサブレ「都道府県パズル」が、お使いいただけるとうかがった3連休です。

サブレの生地で、「長野スペシャル」や、タイガース版をお作りしたのですが、アーモンドを加えたショコラをサンドしたウィッチも作りました。

コルリバードに加えて、千葉県サブレも焼きました。
お年賀状をいただいたお返事に・・・
千葉県の方に、この「千葉スペシャル」を、お送りしました。


「千葉スペシャル」
「千葉スペシャル」という言葉に、先例があるのを知りました。
千葉さんという方が代表をなさっている、靴磨きの会社だそうです。

1月が10日過ぎました。
元旦はだいぶ前のように感じます。
ゆったりと、日、時が流れているような。

2025年1月8日水曜日

思い出になりたいお菓子



ヴァイオリンのサブレを添えた「都道府県パズル」のセットはできたのですが、足りないと困ると仕込んだ生地が残りました。さらに都道府県パズルを、焼きました。

都道府県パズルは、作成に、これまでのご報告を平均すると、2時間半ぐらいかかるといいます。作成中に、食べてしまって、全ピースがそろわない未完成なお話もありました。

それから、都道府県パズルには、めしあがりながら取り組めるように、付属のサブレを添えるようにしました。

追加で焼いた都道府県パズルのおやつは、コルリバードにしました。

それから・・・


年始、元旦におくりものをくださった方の返礼を。
であれば・・・

かなりの阪神タイガースファンであれば。

野球ボールや、タイガースのマークを、焼いてみました。

阪神タイガースはことし、90周年というメモリアルイヤーなのだそうです。
阪神ファンであれば、ことしは巳年でも、とら年でしょう。

思い出になりたいお菓子が、できました。

それから
 

2025年1月7日火曜日

プレイヤー

 


お菓子のオーダーをいただきました。
コルリの店の常連のお客さまがくださったご依頼は、「ヴァイオリンのサブレ」。

近日おつかいになりたいギフトに、コルリのお菓子を思い出してくださるとは、感激でした。

ヴァイオリンのサブレをおつくりする機会を、もう何度と確かに思い出せないほど、いただきました。
ヴァイオリンを弾かれるご子息が幼いころから、ゆかりの方に、ミュージックLOVERなお菓子を頼んでくださいました。

あのヴァイオリンのサブレ。
でもなにか、この感激をお伝えできるようなものをご用意したいと思いました。
思い出にしていただけるようなお菓子。

であれば・・・
思いついたのが、都道府県パズルでした。
ヴァイオリンのサブレとともに、パズルを楽しんでいただくのはどうか。

そしてさらに。
日本地図をみていたら、ふと、全国地図全体がヴァイオリンになったらと、思いました。

ヴァイオリンのプレイヤーから、プレイヤーに。
プレイヤーがパズルをプレイ。

作り手は、また別の、prayerでしょうか。

2025年1月3日金曜日

道は風

 


角型パンを使って、四角のミルクレープができました。

「LOOK」の4種類のフルーツフレーバーのチョコレートを使って仕込んでみたガナッシュモンテのクリームたちも、ココア生地のクレープも、なんだか、あの色。

どうしても、「Tops」が連想されてしまう感じ、だからか、ミルクレープを、Tops風に仕上げてみることにしました。

クレープを覆って、クリームで線描き。
どういうものを描こうかと、それならば三が日ですので、へびをイメージしてみました。



粗い覆いが紛れるかもと期待して、ココアをふりかけてみましたが、

ココアをふりかけても、粗い跡は残るものと、確かめました。


蛇の道は蛇、という言葉がありますが、Tops風の今作はいかに・・・

新年さいしょの週末、明ければガレットデロワの日になります。

ぜったいおいしいバターが、あります。
これを、いただいたオーダーに、使います。


2025年1月2日木曜日

LOOK


ココア色のものが並びました。
さっそくの実験が、三が日スイーツになっています。

4種類の香りが違うガナッシュモンテのきっかけは、LOOK。不二家さんの人気高いおなじみのショコラです。

バナナ、ブルーベリー、ストロベリー、パイナップルの4種類のルックが入ったアソートパックがあって、もしやこれを、と、それぞれガナッシュモンテを作ってみました。
また別のチョコレートを使ってガナッシュモンテを仕込んで、これを使ったケーキを作るのであれば・・・

ココア入りのクレープを焼きました。

これを重ねて、ミルクレープにしてみましょう。

で? だから?
さっそくまた、そういうことに、なっています。

そして

 

2025年1月1日水曜日

生命力


へびと検索してみると、へびがかもしだすことごとを、知りました。
神秘的な存在で、生と死の象徴とも、でもとりわけ、生命力の強いものというところにひかれました。

コルリの店があったころは決まって、大みそか三が日営業と意気込んでいましたが、店がないこの冬は、15年ぶりに、我が家で年末年始をむかえています。

新しい巳年。
目標とか、希望とか、そういうものが、ありません。
でも。
店もないのに、お菓子を作っています。
ああでもない、こうでもない、という実験の課題が、またできて、それに向かうつもりになっています。さながら、蛇行でしょうか。

でも。
蛇行は、右往左往ではなく、うねりながら流れ、進むものです。
そんな蛇行ができれば。。。

コルリを思い出してくださったお客さまから、お菓子のオーダーをいただきました。
新しい年をむかえさせてくださったもっともであることを、確かめています。